ビットコインに代表される「仮想通貨」が注目され、話題を呼び続けている。
その価格の乱高下や、決済手段としての可能性、法的規制など、ニュースになることも多くなった仮想通貨。現在の人気が「バブル」なのかどうかを含めてさまざまな議論が行われている。
脳科学、認知科学の立場から仮想通貨を見ると、その基礎技術、とりわけ「ブロックチェーン」にはとても興味深い点がいくつかある。
ブロックチェーンの性質は、言語に似ている。一つひとつの言葉の「意味」は、人間の社会の中に分散して表現されている。1人が勝手に書き換えようとしても、他の記録が存在するから、そのような攻撃は不可能なのだ。
ビットコインなどの仮想通貨における「採掘」も認知科学的に見て興味深い。
仮想通貨の採掘への報酬も、ブロックチェーンという公共のシステムを維持するために努力している人に与えられる報酬だと考えると納得できる。ご町内を掃除してくれた人に対して、町内会から寸志を渡すようなものである。
ブロックチェーンは、言語や公共性に関して人間が積み重ねてきた文化と似ている。だからこそ、今後多少の波乱や乱高下があっても、長期的には定着していくだろう。
(※中略、全文はソース元へ)
http://president.jp/articles/-/24684