では本日はドローに関して。
ドローが悪くなる原因はいくつかあるが

などが主な理由だな。
まず加湿のし過ぎに関してだが、葉巻は品質維持や熟成のために常に湿度を与えておく必要がある。
基本的には温度１６～１８度、湿度６８～７２％がいいとされており、これを大幅に超えるような湿度を与えると味がぼやけたり、着けた火がすぐに消えたり、上記のようなドロー不良の原因となる。
逆に湿度が低くなりすぎるとラッパー（葉巻の一番外側を巻いている美しい葉）がひび割れたり、ドローが良くなりすぎて燃焼が早くなり味に辛味が出てしまったりするな。
対策としては温湿度計を導入してしっかりと管理をすること。
もしくは管理が厳格なお店から購入すること。

製造時の問題に関してはこちらで対処することが難しいのでシガーピアースという道具を使う事が多い。
無い場合は竹串などで代用も可能だが、専用商品では「かえし」がついているので、より効果的に問題となっている個所を解決することができる。
ただどちらも使う時には真っすぐに差し込まないと葉巻の側面に穴を開けてしまう可能性がある点は注意して欲しい。
側面に穴が開いた場合はそこから空気が漏れてしまうので美味しさを損なうことになるだろう。
もし他の葉巻の残りがあるのであれば、そちらから一部分を拝借してノリでラッパーを補修できるが、そちらが無い場合はセロハンテープなどで穴をふさいで楽しむのがよいだろう。

色々と書いてはきたが、農作物かつハンドメイド製品なのでおおらかな気持ちで楽しむのが良いかと。
どうしようもなく品質が悪い葉巻が出た場合はもう一本ヒュミドールから取り出して火をつければ解決するぞ。