ポケモンカードの転売がネットで問題となっている。なぜ子どもからおもちゃを大人が奪い取るのか。トップ転売屋のX氏が「背に腹はかえられぬ」裏事情を赤裸々に語る。
《中略》
>ゲーム機バブルの終焉(しゅうえん)で閉店を余儀なくされた転売屋もいるなか、次の商品をしっかり見つけた者たちもいる。それはポケモンカードの拡張パック「クレイバースト」と「スノーハザード」シリーズだ。
ポケモンカードは転売対策に、外箱に巻かれている包装を破って捨ててしまう店も多い。しかし店によってはそのまま売ってくれる。お店側も背に腹は代えられないわけで、転売を黙認しているともとれる。
先述の飯塚さんもそういったお店を見つけ「10時間並んだ」と話す。
このシリーズは箱で買うと定価が約5000円で、フリマアプリなどでは1万2000円程度でさばける。アプリの手数料を引くと、利益は5000円程度残りそうだ。しかし、5000円を得るために10時間並んでしまっては、コンビニバイトのほうが効率よさそうだが、本人は「僕は転売屋としてやっていくと決めたので。これからはポケモンカードをメインにしていきますよ。稼げなくなった分は並びを増やしてカバーする」と話す。