■ビットコインの価格を予想することは不可能に近い
最近、マネー関連の雑誌で、個人投資家がビットコインで大金持ちになった記事を見かける。
仮想通貨の取引で1億円以上の利益を得た人(通称=億り人)が増えたことも、関心の背景にある。
ビットコインに代表される仮想通貨は、価格の変動が激しいこともあり投機の対象となりやすい。
価格の決まり方は単純で、欲しい(買いたい)と思う人が、
手放したい(売りたい)と思う人よりも多ければ価格は上昇する。
そのビットコインを安値で買い、上手く高値で売り抜けることができれば、
相応の利得(利益)を得られる。ただし、高値で買ってしまうと、想定外の損失を被る恐れもある。
■基本的に仮想通貨取引投資は高リスクゲーム
なぜこうなるかといえば、ビットコインなどの仮想通貨には価値を安定させる仕組みがないからだ。
そのため、投機の対象になりやすい。価値の尺度、支払いの手段にはなりうるが、価値の保存には適さないだろう。それが円などの法定通貨との決定的な違いだ。
ビットコインの価値の不安定さは、その歴史を振り返ればよくわかる。
2009年頃から、ビットコインは送金や買い物(支払、価値の尺度)に利用され始めた。
当時、価値は、ほぼゼロだった。その後、中国などの新興国では、ビットコインを使い海外に資産を持ち出す人が増えた。需要の高まりに伴い、価値が上昇した。
この結果、ビットコインを筆頭に仮想通貨の市場は、買うから上がる、上がるから買うという熱狂を呈した。
2017年の年末には、1ビットコイン(BTC)が200万円程度まで急騰した。
それは、“バブル”(理論で説明できないほど価格が上昇する現象)と呼ぶにふさわしい状況だった。
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