「昨年末のビットコイン急騰はテザーによる価格操作」テキサス大教授らが論文公開
仮想通貨テザー(USDT)が2017年のビットコイン価格の操作に使われたとする論文が公開された。ニューヨーク・タイムズが13日に報じた。
この論文は、テキサス大学のジョン・M・グリフィン教授とアミン・シャム氏が共同で執筆。アルゴリズムを使ってビットコインのブロックチェーンを分析した結果、ビットコイン相場が低調な時にテザーでビットコインが購入され相場が押し上げられる傾向があったことを発見したという。この論文によれば、2017年12月に上昇したビットコインの半数は、明らかにテザーとその取引所のビットフィネックスによって引き起こされたという。
テザーは、ドルで裏付けされているためボラティリティーの高いその他の仮想通貨と比較して安定した投資先であることを売り物にしている。ただコインを繰り返し発行することでビットコイン価格に大きな影響を与えているとして、昨年末から疑惑の目にさらされてきた。今週、モネロとダッシュを抜いて時価総額で20番目に大きい仮想通貨になった。
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仮想通貨テザーはビットコイン相場操縦の道具-テキサス大教授が指摘 https://t.co/EokDL0oewi pic.twitter.com/0Rvyksuwtw
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) 2018年6月17日
ビットフィネックスのバンデルベルデ最高経営責任者(CEO)は電子メールで、「ビットフィネックスもテザーも、いかなる市場・相場操縦に携わったことはない」と言明。「テザーの発行がビットコインや、ビットフィネックスで取引される他の仮想通貨の価格押し上げに利用されることはあり得ない」と反論した。
テザーはドルでの裏付けをうたっており、変動性の高いビットコインに対して安定した投資先であることを売り物にしている。テザーとビットフィネックスはCEOを含め同じチームが経営しており、両社の間で事業の協力や分離がどのようになっているのか、ほとんど知られていない。グリフィン教授は調査の結果、ビットフィネックスに移管されたテザーが元のテザー社側に戻されることは「ほとんどなかった」とも指摘している。
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