富裕層やヘッジファンド、ファミリー企業などの保有する仮想通貨資産は、繰り返しハッカーの標的になる。SCVの金庫サービスはそんな彼らの需要で急成長。例えばビットコインの「億り人」(投資で億単位の資産を築いた人)の自宅に犯罪者が押し入り、仮想通貨の取引に必要な暗号コード「秘密鍵」を聞き出すという事件も発生した。
SCVは、規制が企業に親和的で、政治的に安定し、ブロックチェーン企業が多く集まるスイスの評判をフル活用し、アルプスの奥深くに「銀行レベル」のサーバーを設置した。顧客は安全に仮想通貨を保管し、特殊なウェブポータルサイトを通じて世界のどこからでも引き出すことができる。
一段と確かな安全を求める顧客のために、SCVと第三者の企業が同時に承認しないと引き出せないシステムもある。銀行の金庫を開けるために複数の鍵管理者が立ち会うのと同じ仕組みだ。
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