暗号通貨サイト「コインデスク」によると、8日午後3時15分基準でビットコインは5万7219ドル(約6388万ウォン)で取引されている。24時間前と比較すると約2%下がった。5万9181ドル(約6613万ウォン)まで上昇した6日午前に比べると3.3%の下落となる。ビットコイン価格が落ちた原因の一つに挙げられるのが韓国市場だ。コインデスクは「キムチプレミアムがあまりにも拡大しているという指摘で、韓国のビットコイン取引所で価格が急落した」とし「その余波で東アジア諸国のビットコイン投資と取引需要が弱まり、海外市場でも価格の急落につながった」と分析した。実際、韓国国内のビットコイン取引所アップビットでは7日昼に7950万ウォンまで上がったビットコインは、翌日午後3時15分基準で7154万ウォンで取引されている。一日に800万ウォン近く下落したのだ。
キムチプレミアム現象はビットコインが韓国市場で注目され始めた2016年に初めて登場した。2017年末-18年初めにビットコインが急騰した当時、キムチプレミアムは50%にのぼった。海外で100ウォンで取引されるとすれば、韓国では150ウォンで売れるということだ。その後、ビットコイン価格が急落して消えたキムチプレミアムは、ビットコインがまた注目を集めて個人投資家が流入した年初から強まった。キムチプレミアムは先月が5-6%台、今月に入って10%を超え、7日には20%を上回った。8日にも約11%を維持している。現在の相場を基準に韓国ではビットコインが海外より約800万ウォンほど高く取引されるということだ。SK証券のハン・デフン研究員は「2017年を連想させるほど大きな仮想資産ブームがキムチプレミアムを作り出している」と分析した。
暗号通貨取引所上場という好材料もキムチプレミアムの要因に挙げられる。ブルームバーグ通信は「米国最大暗号通貨取引所コインベースのナスダック上場を14日に控え、韓国の暗号通貨投資家はアップビットを運営する『ドゥナム』もコインベースのようにナスダックに上場する可能性があるという期待感から暗号通貨に投資している」と報じた。
キムチプレミアムが拡大し、海外と国内の価格差を利用した差益実現の動きが増える可能性がある。ただ、この過程で「価格合わせ」も考えられる。ハン・デフン研究員は「高いキムチプレミアムによる(海外と国内市場の)乖離率を狭める過程で、国内ビットコイン価格が調整を受けるかもしれない」としながらも「ただ、需要が多いため、急激な傾向変化にはならないだろう」という見方を示した。
政府の取り締まり意志もキムチプレミアムにブレーキをかける可能性がある。7日に開かれた暗号通貨関係部処会議でムン・スンウク国務調整室第2次長は「暗号通貨は法定貨幣・金融投資商品ではなく誰も価値を保証しない」とし「市場の過熱を注視していて、不法行為には厳正に対応する」と明らかにした。
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