婚活においては「お見合いのお茶代やデートの食事代を男性が負担する」というのが、暗黙の了解事項になっています。男女平等の社会なのですが、「デート代や食事代を払える男性はかっこいい」という風潮はまだまだ残っているのです。そんな状況下で何年も婚活をしていると、男性は女性にお金を払い続けていくことに疲弊していくし、女性の中には、払ってもらうことを当たり前だと思うようになる人たちもいます。今回は婚活中の皆さんに、お金事情を改めて見つめ直していただきたいと思います。米田宗一郎さん(39歳、仮名)は一流企業に勤める、年収1000万超えのエリート男性。坂口敦美さん(32歳、仮名)とお見合い後、交際に入りました。結婚相談所のお見合いの場合、個人情報を保護する観点から、交際に入って初めて、仲人を通じてお互いの連絡先を交換します。そして、男性から女性にファーストコールを入れるのが通例です。宗一郎さんは指定された時間に、敦美さんに電話をしました。「交際希望、ありがとうございます」「こちらこそです。お話も楽しかったし、お仕事のできる男性は違うなと思ったんですよ」そんな褒め言葉に宗一郎さんはとてもうれしくなりました。「早速ですが、週末、ランチしませんか? 敦美さんは和食が好きだとおっしゃっていましたよね。どこかおすすめのお店はありますか?」「私、一度行ってみたかったお店があるんです。『○○』という名前の、すし懐石のお店なんですけど」これまで、仕事ばかりしてきた宗一郎さんは食には疎く、お昼はチェーン店の牛丼やカレー、コンビニ弁当で済ませることがほとんどでした。「分かりました。『○○』ですね。僕は有名店とかおいしいお店とか全く知らないので、これからいろいろ教えてください。そのお店を予約しておきますね。土曜日の12時でいいですか?」こうして電話を切り、早速、そのお店をネットで調べてみました。すると、そこは超高級店で、ランチのすし懐石は1人1万2000円でした。「えっ、1万2000円? 牛丼なら30杯食べられるぞ」とはいえ、そんなセコい考えだと結婚もできないと思い直し、早速、その店を予約しました。しかし、一晩眠ってよくよく考えてみたら、最初のデートで高級店を指定してくる女性は先が思いやられる気がしたのです。既にランチを約束してしまったので、その日は会うことにしましたが、それを終えたら、「交際終了」を出そうと思いました。
まぁ趣味を否定したりするつもりは無いが、初デートや日常的に高級店はちょっとな。
ランチで1万2000円はなかなかにお高い。