今回はその最新版にあたる、2021年6月に発表した「2021年サラリーマンのお小遣い調査」の結果などを基に、直近、そして近年におけるサラリーマンのこづかい事情を確認する。
全体としては前年の増加傾向から転じて減少、マイナス709円の3万8710円。
金額そのものは20代がもっとも大きく4万5581円、次いで30代の4万0710円、50代が3万5674円、そして40代の3万3205円と続いている。
今年だけでなく数年来続いている傾向だが、20代から50代のサラリーマンでは、給与が一番少ないはずの20代ではなく、30代か40代の中年層が一番、こづかいの額面では小さな値を示している。子供がいる世帯が多く、家計内でのやりくり事情が影響していると考えられる。
実際、既婚と未婚で区分すると未婚者の方が平均こづかい額は高い。未婚者全体では4万5969円、既婚で子供無し・共働きでは4万4707円、既婚で子供あり・専業主婦では3万1732円にまで額が減る。
※サラリーマンのお小遣い調査
直近年分となる2021年分は2021年4月16日から19日にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2718人。男女会社員(正社員・契約社員・派遣社員)に加え、男女パート・アルバイト就業者も含む。
公開資料では多くを占める会社員は男性1252人・女性842人。年齢階層別構成比は20代から50代まで10歳区切りでほぼ均等割り当て(実社員数を基にしたウェイトバックはかけられていないので、全体値では社会の実情と比べて偏りを示している場合がある)。
未婚・既婚比は男性が40.2対59.8、女性は59.5対40.5。今調査は1979年からほぼ定点観測的に行われているが、毎年同じ人物を調査しているわけではないことに注意。
7/13(火) 9:07
https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20210713-00247522/