東京都足立区では、緊急停止した日暮里・舎人(とねり)ライナーの列車(6両編成)が脱輪し、乗客3人がけがを負った。警視庁によると、高架上で止まった列車から乗客約100人が降り、駅員と警察官の誘導で最寄りの舎人公園駅まで歩いた。
JR品川駅は、8日午前0時過ぎまで停電した。電車が運転を見合わせたため、帰宅できなくなった人が構内に座り込む姿もみられ、タクシー乗り場に100人を超える行列ができた。改札付近にいた墨田区の会社員(33)は「山手線に乗っていたら突然、ドーンという音とともに電車が止まった」と語った。
停電や水道管の破裂も相次いだ。足立区江北の交差点では道路が冠水し、警察官が交通規制にあたっていた。東京消防庁によると、都内では地震による119番が相次ぎ、8日午前0時現在、火災やエレベーター内の閉じ込め、水道管破裂などに伴う消防車や救急車の出動が81件に上った。
埼玉
埼玉県では、10~80歳代の男女5人が、階段から転落したり、ベッドから落ちたりして重軽傷を負った。震度5強を観測した川口市では、70歳代の女性から「自宅で家具に挟まれた」との通報があり、救急隊が出動した。「ガス管から異音がする」「水道管が破裂している」といった通報も相次いで寄せられた。
千葉
千葉県では9人がけがを負った。JR総武線の千葉発東京行きの車内では7日午後10時40分頃、乗客のスマートフォンの緊急地震速報が一斉に鳴った。津田沼駅(習志野市)の手前で車両が揺れ、緊急停車すると、車内が停電して真っ暗になり、空調も止まった。
乗客によると、周囲の人はスマートフォンで地震の情報を調べたり、自宅に電話をしたりしていた。市川市の女性会社員(47)は「いつになったら家に帰れるのか」と不安そうだった。
車掌は「危険ですので線路の外には絶対降りないでください」「架線や線路などの安全確認を行うため停止しています」と呼びかけていた。
神奈川
横浜市消防局によると、都筑区で倒れたタンスの下敷きになり、軽傷を負った人がいる。東日本高速道路によると、横浜新道の保土ヶ谷―新保土ヶ谷インターチェンジ間の上下線が通行止めとなった。
横浜市消防局には地震の直後から119番が相次いだ。通信指令の担当者は午後11時過ぎ、「負傷者の有無や、通報が何件あったかも精査できておらず、説明できない」と話した。
横浜市の飲み屋街・野毛地区は、新型コロナウイルス対策で飲食店に時短営業要請が出ているため、従来のようなにぎわいはなく、混乱はみられなかった。ただ、店じまいの途中だったという酒販売店の従業員は「激しい揺れで、棚から高級酒も含めて数本の瓶が落ちて割れてしまった」と片づけに追われていた。
川崎市消防局によると、川崎市高津区と中原区のマンション計2棟でエレベーターが停止した。
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震度4と3を記録した主な地域は次の通り。
▽震度4 東京都千代田区、八王子市、埼玉県熊谷市、所沢市、千葉県市川市、館山市、神奈川県横須賀市、相模原市緑区、茨城県つくば市、石岡市、群馬県館林市、桐生市、栃木県佐野市、鹿沼市、山梨県忍野村、静岡県東伊豆町など
▽震度3 宮城県丸森町、福島県郡山市、新潟県南魚沼市、長野県諏訪市、前橋市、宇都宮市、水戸市、甲府市、東京都大島町(伊豆大島)など
読売新聞 10/8(金) 3:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd73ba6f7369a0ed028c41f9383f71007a50983f?page=2
引用元:https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1633639505/