世界中で日用品がまた値上がりしそうだ。消費財・生活用品大手のユニリーバや潤滑剤メーカーのWD-40など、供給の問題を抱える企業が今週相次いで値上げを警告した。石けんの「ダヴ」やアイスクリームの「マグナム」など幅広い消費財を手がけるユニリーバは、7-9月(第3四半期)に2012年以来の最大となる平均4%超の値上げを実施し、高い価格は来年に入っても続くと示唆した。食品大手ネスレや消費財大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、ヨーグルトのダノンも同様の見通しを示している。ユニリーバのアラン・ジョープ最高経営責任者(CEO)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「少なくともあと1年はインフレ圧力が続く」と発言。「20年に1度のインフレ環境にある」と語った。企業はサプライチェーンの問題に加え、エネルギーや原材料、輸送などのコスト上昇といったさまざまな要因に直面している。今週決算を発表した消費財メーカーの大半は、収益性への長期的な影響は制御できるとの自信を示したが、それはコスト高を価格に転嫁し、クリスマスが近づく中で家計への圧迫が強まることを意味する。米国のインフレは今年に入って大きく加速し、2008年以来の高い伸びとなっている。 新型コロナウイルス禍後の需給不均衡で、先進国全体のインフレ率は4%を上回った。過去20年でこの水準を超えたのは2度しかない。BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、ジェニファー・リー氏は「これは世界全体で共通する話だ」と指摘。「現時点で消費者はただ、これを受け入れるしかない」と述べた。
参考ソース:9月の消費者物価指数 1年6か月ぶりに上昇に転じる
スレ内だと日本の話と勘違いしている人がちらほらとだな。