新しい年が始まり、多くの若者がSNSで新年の計画を次々に投稿している。中でも人気のある
キーワードの1つが「買わない年」だ。「買わない年」とは、一定の期間内は自分の消費行動を制限し、
不要な物を買わないことで、期間は1週間から1年までとさまざまだ。
若者は大規模なセールの熱狂に飽きており、消費スタイルが「頭がかーっとなって思わず購入する」
から「冷静に注文する」へと変わった。中国青年報が伝えた。
SNSとネットショッピングプラットフォームの発展により、商品をすすめて購買意欲をかき立てたり、
商品をすすめられて購入したりすることが、若者の間で日常になった。「惜しみなくお金を使う一方で、
節約するために細かく計算する」という複雑で矛盾した行動が、「95後(1995年から1999年生まれ)」の
間で主流の消費トレンドになりつつある。
報告書「95後若者層消費トレンドインサイト2020」によると、「95後」は娯楽と社交が好きで、ネットで人気の
ブロガーがすすめる商品を受け入れる割合が他の年代のユーザーより高い。またECやライブコマースなどの
プラットフォームのユーザーの中心でもある。
杭州市の陳可さんは「買わない年」のチャレンジを始めてから、毎日SNSで何にお金を使ったか記録
しているという。3カ月がたった今、化粧品、衣類・靴類・帽子類などの消費財の出費は減ったが、
旅行、書籍、ヘルスケア関連の出費は増えたことに気づいたという彼女は、
「『買わない年』チャレンジはお金を使わないということではなくて、生活態度を変えるということだ。
これまでのわかりやすい『きれいになるため』の消費から、より健康的で、科学的で、知識を重んじる
消費に変わり、より大きな世界を見るようになった」と話す。