ガソリン価格の高騰が続き、車社会の地方への影響が深刻になっている。
資源エネルギー庁が23日発表した全国のレギュラーガソリンの平均価格(21日時点、1リットルあたり)は前週を1・8円上回る183・7円と、14週連続の値上がり。マイカー所有者やガソリンスタンド(GS)の経営者からは悲痛な声が上がる。
都道府県別でレギュラーガソリンの平均価格が最高値の長野県(192・3円)。長野市の会社員男性(51)は妻と3人の子供の5人家族で、夫婦で1台ずつ車を使っている。
通勤や子供の送迎に車は不可欠で、「ガソリン消費を抑えるため、できるだけ車に積む荷物を減らすなど努力している」と語る。
新潟県境に近い長野県北部でGSを経営する70歳代男性は利用客に対し、「製油所から離れた内陸部は運搬コストがかかる」と価格が高い理由を説明し、理解を求めている。だが、新潟県内の店舗と比べ、価格差は1リットルあたり5~10円あり、
「新潟までガソリンを入れに行く人もいる。我々のような小規模のスタンドは販売量が少なく、価格競争に出るのは厳しい」と肩を落とす。
https://news.yahoo.co.jp/articles/627d5a1636d7c94b2447f5547d43ca6def5a9d07