調査は、全国の18~29歳の男女1000人(うち、18~24歳のZ世代350人)を対象に、「若年層の意識調査」と題して2023年9月にインターネットで実施されました。
調査によると、「日本社会の未来に希望を感じていない(感じない+あまり感じないの計)」と答えた18~24歳(Z世代)は74.6%だったのに対して、「希望を感じている(感じる+やや感じるの計)」と答えたのは25.5%に留まりました。
なお、ほかの年代を見ると、「30代」では16.0%、「40代」「50代」は18.0%、「60代」は22.0%となっており、全年代で最も希望を感じているのは、「25歳~29歳」で32.8%でした。
さらに、「未来に希望を感じない」と答えたZ世代(261人)に、その理由を複数回答で答えてもらったところ、「政治に期待が持てない」(56.7%)、「少子高齢化が進んでいる」(42.1%)、「自分の資産が安全ではない」(26.8%)、「格差社会により分断が進んでいる」(24.9%)、「利己的な人が多い」(19.2%)といった回答が上位に挙げられました。
また、全回答者に対して、「現在、日本社会は良くなっていると感じますか」と聞いたところ、「良くなっていると感じない」と答えた割合は、「18~24歳」は68.0%、「25歳~29歳」は64.8%、「30代」は84.0%、「40代」は79.0%、「50代」は87.0%、「60代」は86.0%となり、こちらは30代以降で「良くなっていると感じない」と考える人が多くなりました。
次に、18~24歳のZ世代(350人)に対して、「関心のある社会問題」を複数回答で答えてもらったところ、「地球温暖化」(56.9%)が最多となったほか、「高齢化社会」「経済格差」(いずれも56.6%)、「止まらない円安」(55.1%)などが上位となりました。
続けて、18~24歳のZ世代(350人)に対して、「日本の社会は不公平だと感じますか」と聞いたところ、74.0%が「不公平だと感じる」(感じる33.1%・やや感じる40.9%)と回答。
さらに、「不公平だと感じる」と回答した259人に対して、「日本の社会で不公平だと感じること」を複数回答で答えてもらったところ、「経済格差」(64.1%)、「社会的な地位による格差」(49.4%)、「ジェンダーギャップ(性別による格差)」(37.5%)が上位に挙げられました。
また、「年上の世代に対しての不満」については、18~24歳(Z世代)の61.7%が「不満がある」と回答。さらに、「年上の世代に不満がある」と答えた216人に対して、具体的な「不満の内容」を複数回答で答えてもらったところ、「前時代的な価値観の押し付け」(62.0%)、「経済成長の停滞」(37.0%)、「政治の停滞」(31.5%)、「人権意識の低い社会構築」「少子化による人口減」(いずれも30.6%)などが上位に挙げられました。