—円安で国民の生活に悪影響が出ているが。
「一番心配なのは、食料価格の高騰だ。たとえば、日本の穀倉地帯である北海道の農業は、海外からの肥料に頼っており、農水省を通じて悲鳴が上がってきている。これ以上、円安が加速していけば、日本の農業は深刻な危機に見舞われる」
—円安の原因は何か?
「もちろん、日米の金利差が直接的な要因だが、もう少し俯瞰して考えれば、やはり『通貨は国力なり』。全体的に日本の国力が落ちている証左だ。ここで踏ん張らなければ、日本が崩壊してしまうという強い危機感をもって通貨防衛に臨んでいる」