東京商工リサーチの調査によれば、23年度に負債1000万円以上を抱えて倒産したラーメン店はこの15年間で最多となる45件。休廃業・解散に追い込まれたラーメン店も同様に最多となる29件にのぼったという。
実際に起きている“閉店ラッシュ”――それはこってり系スープを特徴とし、全国で200店舗以上を構える人気チェーン、トロトロのこってりラーメンでおなじみの『天下一品』でもそうで、新宿歌舞伎町店や恵比寿店、池袋東口店など都内6店舗が24年6月をもって閉店となるというニュースはラーメン好きに衝撃を与えた。
いったいラーメン業界で何が起こっているのか。小売・サービス業界に詳しい経営コンサルタントの岩崎剛幸氏が、弊サイトの取材に対して背景事情を説明する。
「まず、閉店ラッシュの大きな理由のひとつとして、近年の食材や水道・光熱費の高騰、さらに人件費の上昇が直撃していること。ラーメン市場は個人店や小規模チェーンが非常に多く、とくに1店舗でやっている個人店などは元々の売り上げが小さいので、こうした値上がりラッシュで続けていけなくなった店が増えているのでしょう。
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