1: 2024/12/22(日) 23:30:14.90
福島で2シーズンを過ごして、26試合3得点という数字を残した平氏だが、練習参加した段階で1シーズンで引退することを考えていたという。というのも、当時、平氏の選手としての給料は月10万円ほど。家賃と食費は払われていたものの、クラブから支給されるのは移動着と練習着のみ。スパイクやレガースなどは自分たちで購入する必要があり、サッカースクールの仕事も並行してやらないと生活できないほどの状況だった。
■心にあった危機感「何年もプレーしていたらセカンドキャリアに出遅れる」
「とにかく1年だけやって、それでダメだったら牛飼いの仕事に戻ろうと思っていました。でも、1年目で怪我をして、このままだと意味がないと思って、もう1年やったんです。福島で2年目を過ごして『もういいかな』と思えました。それまでサッカーしかしてきていなかったから、サッカー以外に何もないんですよね。日本代表クラスで活躍した選手なら、その後の指導者としてのキャリアもあるかもしれませんが、J3で何年もプレーしていたらセカンドキャリアに出遅れると思ったんです。だから、2年目のシーズンが終わる半年前くらいには『今季で引退しよう』と決めていました」
現在、JリーグはJ1からJ3まで各20クラブが参戦し、全60クラブで構成されている。だが、そこでプレーする選手の年俸には、大きなバラつきがある。年俸120万円にも満たない額でプレーしていた平氏は「しんどかったですよ。でも、そのことを周りの人は知らないし『Jリーガー』として扱われるんです。その現実と周囲とのイメージのギャップもキツかったですね。当時より今は選手の待遇も改善されたかもしれませんが、僕は個人的にJ3の選手たちまでも『Jリーガー』と呼ぶのは反対なんです」と語る。
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