日経「昭和おじさんだけが未だに日本が凄い国だと思い込んでる」

1: 2025/01/05(日) 16:29:32.17
昭和人間にとっての「世界の中の日本」は、バブル期のイメージを引きずっています。世界有数の経済大国で、勤勉さではどこにも負けない国で、欧米先進国から一目置かれていて、アジアのリーダーとして周辺諸国に「憧れ」を抱かれていて……。
もちろん、現状はぜんぜんそうではありません。昭和人間も「最近は違うらしい」と気づいています。しかし、染み付いたセルフイメージは、なかなか変えられません。

昨今は繁華街でも観光地でも、外国から観光にやってきたと思われる家族連れやグループをたくさん見かけます。ある時、同年代の友人(60代)と一緒に繁華街を歩いていたら、アジア系の外国人の若者グループとすれ違いました。
それぞれ大きなスーツケースを引きずっています。友人は振り返って彼らの背中を見ながら、「みんなで日本に旅行に来るなんて、若いのにけっこうお金持ちなんだね」と感心した口調でつぶやきました。

もちろん、悪気も他意もありません。友人の中では「貧しい(と見ている)国から、日本という金持ち(と見ている)の国に来るのは、とても贅沢なことに違いない」という認識があるのでしょう。

しかし、その認識は完全に過去のものです。しかも、かなり失礼です。私は「お金持ちじゃないから日本に来たのかもしれないよ」と返して、今の日本は「激安な国」なんだという話をしましたが、あんまり伝わっていない感じでした。

2: 2025/01/05(日) 16:30:14.81
「日本はすごい国」昭和人間が過去の栄光を忘れられない理由
https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/102400311/031900011/

9: 2025/01/05(日) 16:36:23.69
昭和人間も「日本はもうお金持ちの国ではない」ことは、自分自身の経済的な余裕のなさとも相まって、十分に実感しています。外国人観光客が日本の「物価の安さ」に驚いているとか、インバウンド向けリゾート施設のラーメンや海鮮丼がやたら高いといったニュースを見ると、デジャブを覚えずにいられません。

かつて日本人も先進国ではない国に旅行に行ったときに、物価水準の違いや円高のおかげで贅沢三昧したり、レストランで地元価格とはかけ離れた値段を吹っかけられて「まあしょうがないか」と思いながら払ったりといったことをさんざんしてきました。今、日本に来ている外国人観光客のみなさんは、同じ経験をしているわけです。

世界の中での日本の立ち位置の変化は分かっていても、残念ながら一部の昭和人間は、海外から日本に働きに来てくれている人に対して「日本の豊かさに憧れて貧しい国から出稼ぎに来た人たち」という見方を持ち続けています。外国人観光客に対して、相手の属性などから「見下してもいい理由」を探す癖がある人もいます。

10: 2025/01/05(日) 16:38:21.32
こういう話になると、政治や政治家がどうとか声高に批判を繰り広げる昭和人間もいますが、それはまた別の問題。ムキになって「日本の素晴らしさ」を強調したがる(≒他国を貶めたがる)人も少なくありません。どちらも、プライドを埋め合わせようとしている点では同じ。みっともなくて不毛な悪あがきであることを自覚したいものです。

若者の皆さんは、昭和人間に「バブルの頃はこうだった」みたいな話をされたところで、どうでもよすぎて腹も立たないでしょう。「過去の栄光が忘れられないんだな」と少しほろ苦い気持ちになって、実害がない限りは聞き流してください。


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