1: 稼げる名無しさん 2021/07/18(日) 12:26:59.71 ID:YdVjoJI+9.net
途上国の貧困削減政策を実験により分析し、有効性を検証したことで、2019年にノーベル経済学賞を受賞したエステル・デュフロとアビジット・バナジー。パンデミックによってひずみが露呈した世界中の経済政策に対して今後どんな取り組みが求められるのか、そして経済学に対する思いを英経済紙に対して語った。先進国による途上国へのワクチン供与だけでは不充分──各国とも資金不足に陥っているということについては、それは何らかの国際的な援助が必要だということですね。ワクチン供与もその一つでしょう。G7やG20の会議でもこの問題が取り上げられていますが、世界のリーダーが取り組むべき優先事項は何でしょうか。バナジー 各国とも自ら努力しなければならないと思います。外部からの援助があれば素晴らしいですが、期待できません。各国とも対GDP比0.7%という目標すら達成できず、達成した国もそれで胸を張っている現状を考えると、外部からの援助が問題を解決するとは思えません。世界のリーダーができる最も役に立つことは、たとえば全員にワクチンを接種するために500億ドルを拠出することです。国際通貨基金(IMF)の提案ですが、これは非常に手頃な金額です。これは誰にも喜ばれる動きで、実際に経済を動かすための油を供給するものです。一方、各国が苦しむことになるのは、貸付の返済不履行への対応です。インドでは、ある程度債務の整理または再構築を認め、それに当たっての公的な補助がありました。しかし他の国にはそのような資源すらありませんでした。バナジー IMFは特別引出権(SDR。IMF加盟国が、他の加盟国の保有する自由利用可能通貨と引き換えられる国際準備資産)の分配方法を議論しています。特に、経済に流動性を取り戻すという特定の目的のためには、今すぐ実行でき、非常に有益なことだと思います。デュフロ 特別引出権については、非常に重要な議論なので、私も強調したいと思います。裕福な国は自国通貨を刷って流動性を高めますが、それ以外の国も特別引出権を通じて似たようなことが可能になります。長期的な発展のためではなく、あくまで今回の危機を乗り越える短期的な対応のための政策です。富裕国は2008年の危機からよく学び、流動性を高めなくてはいけないと理解していました。しかし、すでに述べたように、貧しい国々にはそうする余裕はなく、誰も与えてくれませんでした。つまり、特別引出権はそのための手段と言えるでしょう。その仕組みは、繰り返しになりますが、それは財務の配管です。国の経済規模にかかわらずに特別引出権を配分する。つまり、自分でお金を刷ることができなかった国に与えるということです。──「できるところから、必要のあるところにできることをする」ということでしょうか。デュフロ 特別引出権は、緊急時の現金給付にも用いることができます。テクノロジーの整備されているアフリカの国々でロックダウンの必要性が生じた際、現金給付のための資金を途切れずに調達できます。そうすることで、あまり苦しまずに迅速にロックダウンをできるようになるでしょう。最近インドで発生したコロナウイルスの感染爆発が、医療システムの能力がそれほど高くないアフリカで起きれば、それは人災です。バナジー それはまだ起こりえます。デュフロ その可能性は充分あります。だからここで特別引出権の話をするのは非常にドライに思われるかもしれませんが、その背後には人命がかかっていることを理解する必要があります。
1001: 以下名無しさんに代わりまして管理人がお伝えします 1848/01/24(?)00:00:00 ID:money_soku
なぜ?と思ったら通貨発行権の話かぁ。
ワクチンに関してはCOVAXなどが動いているようだけれど。