・現金や口座がなくても難民女性に安い手数料で素早く支援が可能に
・ブロックチェーン上で身分証明書を作り、直接支援金などが受け取れる
・「ブロックチェーンは、より効率的で効果的な支援を可能にする」
女性の地位向上を目指す国連の機関は先週、イベントを開催し、「ブロックチェーン」と呼ばれる最新技術を使った支援の検証を行った。
「ブロックチェーン」とは、インターネット上で取引のデータを管理するための技術。
これまでのように、取引データを銀行などが集約するのではなく、参加者らが共有して監視し合うため、ハッキングが困難とされる。
仮想通貨の仕組みも、この技術の上に成り立っている。
この技術によって、スマートフォンを操作し、現金や口座がなくても買い物ができるというアプリを使えば、難民女性に安い手数料で素早く支援金を送ることが可能になるという。
イベントに参加した企業関係者は、「一部の難民キャンプなどでは、男性が権力を握り、女性は現金をおろすことができない。
この技術を使えば、女性に直接送金し、その女性だけが支援金を受け取れるからいい」と話した。
「ブロックチェーンの強みは、より効率的で効果的な支援を可能にすること」
UNWomen人道支援担当者は、「ブロックチェーンの強みは、より効率的で効果的な支援を可能にすることだ」と話した。
ブロックチェーンを、紛争地域や被災地でスムーズに活用するには、まだ課題はあるが、国連は、支援のあり方を変える可能性もあると期待を寄せている。
「仮想通貨」の最新技術が難民を救う。国連が「ブロックチェーン」を検証
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