仮想通貨詐欺で懲役7年を求刑 名地裁、統括役に

暗号資産(仮想通貨)取引による高配当をうたった「OZ(オズ)プロジェクト」を巡る詐欺事件で、詐欺や金融商品取引法違反(無登録営業)などの罪に問われた石田祥司被告(60)の論告求刑公判が二十九日、名古屋地裁であり、検察側は懲役七年、罰金六百万円を求刑した。  検察側は論告で、被告が資金繰りの破綻を認識しながら全国で出資を募り続けたと指摘。約一万四千人から六十億円超の出資金を集めたプロジェクトを統括する立場にあったとして「果たした役割は大きく、責任は重大」と非難した。  起訴状などによると、資金運用役の橋谷田拓也被告(48)=同法違反などの罪で公判中=らと共謀して二〇一七年、名古屋市内で、無登録にもかかわらず「人工知能(AI)を使った仮想通貨の自動取引で、元本が四カ月で二・五倍になる」とセミナーの参加者を勧誘。五人から計約六百四十万円をだまし取ったとされる。

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