マウスの実験です。カリコ博士も共同研究者として名前を連ねています。
Aが抗体力価、Bが中和抗体力価。Aは抗体の量を、Bは良質の抗体の量を測っています。ルシフェラーゼとはホタルの発光遺伝子で、ネガティブコントロール (陰性の結果が出ることが分かっている対照実験) です。大事なのは、RNAワクチンとして用いられた完全長スパイクタンパクとRBD。A、Bのどちらの図もよく見ると、赤の三角 (接種後4週) よりも緑の三角 (接種後9週) の方が抗体の力価が上がっているのです。ちなみに縦軸は指数なので見た目よりも上昇度は高いです (目盛は1、10、100、1000、、、です) 。
これを見ると、スパイクタンパクによる抗体の誘導が長期間続き、接種4週間後よりも9週間後の方が抗体価が上がっているのが分かります。普通に考えると、スパイクタンパクに対する抗体はスパイクタンパクを攻撃するので、抗体ができるほどスパイクタンパクの量は減少していくはずです。にも関わらず4週間と比べて9週間後の方が抗体量が増えているという事は、免疫刺激を与えているスパイクタンパクは9週間後でも十分量が残っていると考えられるという事です。つまり9週間以上の長期間にわたってスパイクタンパクが作り続けられており、その鋳型となるmRNAもその間残っている可能性があるという事です。
人間では1回のワクチン接種だけではマウスのように9週後まで抗体が増え続けたりはしないかもしれません。人間とマウスの免疫系は共通の事もあれば違う事もあります。そして体の大きさも違います。マウスは体が小さいので過剰量のワクチンを与える事もでき、また体が小さいのでワクチンは全身に分布しやすいという事が考えられます。その場合mRNAワクチンが比較的壊れにくい細胞にも取り込まれ、そこで延々とスパイクタンパクが産生され続ける可能性もあります。人間で起こる場合にはそれは個人差となるかもしれません。
この研究は他にいくつも大事な示唆があります。中和抗体を作るには「フリン切断部位」は必要ではなく、また完全長のスパイクタンパクも必要では無いという事も読み取れるのです。
「フリン切断部位」は新型コロナウィルスの大きな謎の1つです。タンパクの切断部位で感染性や毒性にも関係します。そしてこの配列はSARSや新型コロナウィルスの起源ともいわれるコウモリのコロナウィルスにはそもそも存在しません。しかしHIV (エイズウィルス) には存在する配列なのです。その理由から新型コロナウィルスは人工的にデザインされたウィルスではないか、と疑う研究者も居るのです。
またRBDだけでも抗体を作れるという事は、ワクチン制作には完全長のスパイクタンパクは必ずしも必要無いという事でもあります。「毒性が無い事」がワクチンの原則であるにも関わらず、コロナワクチンはこの部分を無視したまま、つまり毒性を排除せずに残したままデザインされているのです。
https://note.com/hiroshi_arakawa/n/n76b19abaa360
4)コロナウィルスは免疫を利用して感染できるので、ワクチンが効くとは限らない
コロナウィルスのスパイクタンパクは人間の細胞表面の受容体ACE2に結合します。このためコロナウィルスは通常ACE2を表面にもつ細胞に感染します。コロナウィルスに対する抗体があると、抗体に取り囲まれたコロナウィルスは食細胞マクロファージに捕食されます。通常のウィルスはここでおしまいです。コロナウィルスは食細胞に耐性で、捕食されたマクロファージ内で増殖できます。免疫系をハイジャックするわけです。
コロナウィルスに抗体を持つ人はコロナウィルスによりかかりやすくなり、また感染した場合ウィルスの症状が暴走しやすくなります (抗体依存性感染増強; antibody-dependent enhancement [ADE])。猫の実験ではコロナワクチンを打たれた個体はコロナの抗体を作る事が出来ましたが、その後コロナウィルスに感染しやすく、症状も悪化しやすくなりました。実験に使われた猫の多くはADEのために死亡しています。
https://note.com/hiroshi_arakawa/n/nf4a58eda24e6
引用元:https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1628159718/