ダクサによる発表前に1個2100ウォン(約219円)、時価総額5000億ウォンで取引されていたウィーミックスは、上場廃止発表後の同日午後8時半現在で700ウォン(アップビットでの価格)まで暴落した。投資家による売り殺到により、わずか50分で66%以上下落し、時価総額にして3000億ウォンが蒸発した。 匿名性が高い仮想通貨の特性上、正確なウィーミックス保有者の規模は不明だが、個人投資家にも数千億ウォンに達する損失が出たと推定される。
ウィーミックスはゲームアイテムやキャラクターの取引に使われるゲーム専用の仮想通貨だ。昨年「遊んで稼ぐゲーム」を意味する「Play to Earn(P2E)」のブームが起き、ウィーミックスの価格は2万8000ウォン、時価総額4兆ウォンまで急騰した。しかし、ウィーミックスの実際の流通量が取引所に公示した流通量(約2億5000万個)を上回る3億2000万個であることが明らかになり、市場の信頼を失った。
ウィーメードは「論議を呼んだ流通量の誤差7000万個は担保として預けたものだ」とし、「実際の市場取引に影響は及ぼしてない」と説明した。しかし、ダクサは「説明資料にさまざまな誤りが発見され、信頼回復が難しい異例の状況だ」と指摘した。ダクサは10月27日、ウィーミックスを投資留意銘柄に指定し、約1カ月にわたり、ウィーメード側の説明資料を検討した。
ウィーメード関係者はダクサの上場廃止発表直後、「ウィーミックス取引支援終了に対する仮処分申し立てを準備している」と表明した。ウィーミックスの取引支援が終了するのは12月8日午後3時だが、各取引所ごとに出金支援期間に差があるため、投資家は確認が必要だ。
林ギョン業(イム・ギョンオプ)記者
朝鮮日報 2022/11/25 13:00
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